こんにちは。安泰漢方鍼灸院 の院長をしております。
このブログでは、私が専門とする「子ども推拿」について、日常生活で活用できるケアの方法や、子どもたちの健康に役立つ知識をお届けしていきます。
初回の投稿では、私自身が「子ども推拿」と出会い、学び、母親 として実践する中で、どのような経験をしてきたのかをお話しさせていただきます。私がこの道を選び、子ども推拿 を深く学ぶきっかけとなった出来事。どうぞ少しだけお付き合いください。
学生時代に芽生えた「子ども推拿」への興味
私が初めて「子ども推拿」に興味を持ったのは、中医学を学んでいた学生時代のことです。私の専攻は鍼灸推拿で、推拿とは手を使って身体の調子を整える中国伝統の療法です。しかし、技術を習得するには、腕や手の筋肉の発達と、練習に費やす時間が欠かせませんでした。
その頃、私は臨床現場へ足を運び、現役の先生方の技術を間近で見学していました。ある日、小柄な女性の先生が、次々と訪れる 親子 に 施術 を行う姿に驚きました。その治療室には、薬 ではなかなか改善しない症状を抱えた子どもたちがたくさん集まっていました。
「薬に頼らず、子どもが リラックス したまま症状が和らぐなんて……」
親御さんたちの話を聞くうちに、子ども推拿 の素晴らしさに惹かれ、私は「もっと知りたい」と思うようになりました。
母になり、子ども推拿を実践する日々
その後、日本に留学し、鍼灸専門学校への入学を決めた直後、私自身が母親になるという大きな転機が訪れました。学業と育児を両立するため、わが子を3ヵ月で保育園に預けながら、専門学校に通う生活が始まりました。
しかし、保育園での生活は、体調管理が想像以上にシビアでした。特に「熱が38℃を超えたらお迎え」というルールは、育児と学業を同時進行で行う私にとって大きな壁でした。頻繁に欠席が続くと、授業に追いつけなくなりそうな状況に焦りを感じ、「どうすればこの状況を乗り越えられるのか」と悩む日々が続きました。
そこで思いついたのが、自分が学生時代に学び、知人の子どもに試した経験がある「子ども推拿」をわが子に行うことでした。
最初は半信半疑でしたが、施術を続けると、子どもがぐっすり眠るようになり、風邪 をひく頻度が減り、熱が出ても翌日には元気を取り戻すことが多くなりました。この経験を通じて、私は「子ども推拿の力は本物だ」と確信し、さらに深く学び始めました。
子ども推拿を広めたいという想いと本の出版
自分の子どもを通じて子ども推拿の効果を実感した私は、「この素晴らしい技術を、もっと多くの親御さんに知ってもらいたい」という気持ちが強くなりました。
そんな中で、「自分の経験をまとめ、もっと広く伝える方法はないか」と考えるようになりました。そして、執筆という挑戦を決意しました。本を書くプロセスは決して簡単ではありませんでしたが、編集者の 堤万里加 さんの多大なサポートが、私を支えてくれました。
堤さんは、私の想いを丁寧にくみ取り、読者にわかりやすく伝えるための形に仕上げてくださいました。本が完成したのは、堤さんの細やかなアドバイスと、多くの方々の支えがあったからこそです。この場を借りて、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
これからのブログについて
このブログでは、私が経験してきた「子ども推拿」の魅力や実践法を、親御さんでも簡単に取り入れられる形でお届けします。
たとえば:
- 子どもの体調を整える 簡単な手技
- 季節ごとに気をつけるポイント
- 親子でできるセルフケアの楽しみ方
次回は、「推拿 とは何か?」「子ども推拿 がなぜ現代の 子育て に役立つのか」をテーマにお話しします。どうぞお楽しみに!
読者の皆さまからの感想や質問もお待ちしております。このブログが、あなたとお子さまの健康に少しでもお役に立てれば幸いです。
「子ども推拿」とても興味があります。今年の春に日本にて国際中医薬膳師の資格を取得したのですが、学びの中であまり触れてこなかった「経絡」につきより深く学びたいと考えていました。保育士という仕事柄、常に関心は子どもに。ベビーマッサージやキッズマッサージの資格取得も試みましたが、今一つ物足りなく思えて…。そんな中、「子ども推拿」という言葉に出会い、今しがた、先生の「こころもからだもととのえる繊細っ子のための親子マッサージ」の所在を知り、購入したばかりでした。そしてこちらの今しがたアップされたばかりのブログに行きついた次第です。ドキドキしています。これからも楽しみに拝見させて頂きます。
こんにちは!コメントをありがとうございます。
国際中医薬膳師の資格を取得され、さらに保育士として子どもの健康を考えていらっしゃる姿勢に感銘を受けました。また、本を手に取っていただきとても嬉しいです。
「子ども推拿」は、経絡やツボの知識を活用して、心と体を整える素晴らしい療法です。保育の現場でもきっとお役に立てると思います。これからもブログで役立つ情報を発信していきますので、楽しみにしていてくださいね!ご質問があれば、ぜひお気軽にお聞かせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ご丁寧なコメントをくださり、ありがとうございます。
勉強させて頂きながら、具体的に親御さんとお子さんのお役に立てるような取組み(Output)を模索していきたいと思います。
こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します。